ひうら整形外科クリニック | 整形外科・リハビリテーション科・リウマチ科

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院長のマラソンコラム

ハセツネ

 今年の夏は特に暑かったようで、長距離の練習はもっぱら土曜の夜に距離をかせいでましたが、なかなか十分な走り込みができず暑さも和らいだ9月になってLSDに励みました。近場では霜降山周辺を、そして下関方面では華山へ、またトレイルといえばやはり山口~萩の萩往還道と東鳳翩山へ足を運んで練習しましたが、1か月そこいらでは十分な走力は得られなかったようです。

 ハイドレーションも昔使っていたのは10年近く前ので、今回はネットで新しくバッグパックとトレランのシューズを買い、ハイドレーションは山登専門の達人から譲ってもらい情報収集に努めました。ハセツネは1か所に水とスポーツ飲料(天然水が数か所)の限られた補給のみで他は自分で背負って走らねばならず、何をどれだけ持っていくかから本当に悩みました。近場のスポーツ店にはエナジージェルや補給食は限られた物しかなく、ネットで購入して試してみたりもしました。最終的にはアミノバイタルジェル3本、ショッツのジェル3本、スポーツエナジー2本、エナジーバー3本、スポーツ羊羹4本、おにぎり2個、水2L、ポカリ500mlを装備しましたが、結局レース全工程で身体に入ったのはアミノバイタル2本、ショッツ1本、スポーツエナジー1本、エナジーバー1本、セブンのおにぎり2個と水2Lとポカリ700ml程度で、最終板は吐き気気分不良で水とポカリ位しか身体が受けつけませんでした。一つこれは是非と思ったのは前半抜いて行った招待選手のメキシコの女性の方がスカートをひらつかせながら軽々と登っておられましたが、片手にリンゴを持って美味しそうに噛りながら走ってるのを見てリンゴは自分も大好きで、今度は是非準備すべきと思いました。

 さてスタートは、情報から分かってましたが招待選手、10時間、11時間、12時間・・・と自己申告制で各ブロックに並ぶシステムですが(自分は今回初めてなので控えめに12時間ブロックに並んで1時間Overの結果でした)、このための前半の山登り道の混雑は皆不満たらたらで、30分以上は渋滞で走れず我慢して待ちながら、やはりこれも山岳耐久マラソンだと諦めました。前半の醍醐丸、浅間峠あたりは殆ど皆の列に並んで進んでいく感じで山道はあまり抜かせるポイントもなく、物足りないレースでした。

 しかしよいよ日が暮れて西原峠から三頭山に向かうころはそろそろ下肢の筋肉がやばくなり、日ごろのランではつった事のない大腿内転筋がピキピキつり始めて、まずいと思い急いで装備持参薬から芍薬甘草湯をと探しましたが、どうもスタート準備で新しくまとめた薬袋を忘れ、前の練習で使った薬袋しのみで芍薬甘草湯が1袋しかありませんでした。取り敢えず服用するとすぐに落ち着きましたが、その後数十分もするとまた内転筋だけでなくハムスト、や腓腹筋もつりだしましたが何度も山道で立ち止まってはストレッチしてゆっくり進みました。やはり日ごろの平地ランでは使わない筋肉がやられるようですが、周りにも同じ様に立ち止まってはストレッチしているランナーも多く、皆ごまかしながら筋肉に負担をかけないように走っていくしかないようで、その後はロキソニンを2回内服して何とか最後まで走れました。

 三頭山が丁度中間点で、三頭山への登りが岩山を這って登るような所もあり何とか死ぬ思いでたどり着き、まあ後半下りが主だったよなと甘く考えホッとしたのもつかの間で、後半にはますます厳しいレースが続きました。

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